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【こみっくがーるず】第4話 感想・考察 琉姫さん回は神回でした! 全てが報われたサイン会

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寮の頼れるお姉さんである色川琉姫さんは、実はティーンズラブ漫画家さんです。

自分にそんな趣味はないと苦悩しながらも、評価されている手前、プロらしく全力でお仕事をしています。

そんな琉姫さんに試練が訪れました。彼女が自分と向かい合う、第4話です。

 

ストーリー

アバン ~ Aパート

侘び寂びある寮の雨夜から始まります。

かおす先生は、徹夜で作業する琉姫さんの姿を見ます。琉姫さんは学校に通いながら連載も手掛けるティーンズラブ漫画家さんです。

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朝になって改めて彼女を見ると、気だるそうな表情や吐息もどこか色っぽい。きっと朝からいやらしいことを考えて気分を高めているに違いない、と聡明な先生は見抜きます。でも、どうやら締め切り前で疲れていただけのようです。

 

琉姫さん、二日連続の徹夜で、だいぶお疲れのようです。

“Can I go to your home tonight?” を訳しなさいと言われた琉姫さんは、「今夜……あなたの家に行ってもいいですか」と髪をかき上げながら吐息混じりに答えます。間違ってはいないのですが、教室をざわつかせます。

プロたるもの学業と仕事を両立するのだ、と体育にも必死に取り組む琉姫さん。しかし、足元を誤り、同級生を巻き込む形で倒れてしまいます。その様は周囲からはどう見ても白昼堂々の百合レ○プ。風紀を乱すな! と先生に叱られます。タンポポの綿毛の散る演出がツボです笑

 

翼さんによると、琉姫さんはお気に入りのぬいぐるみを抱いていないと眠れない、とのこと。可愛すぎか。

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代わりに今はかおす先生を使おう、という翼さんの名采配が功を奏し、琉姫さんはようやく短い時間ですが眠りにつきます。お疲れです。そして尊いです。

 

寮に帰宅し、琉姫さんは真面目仕事モードです。そこにかおす先生と小夢ちゃんがアシスタントに来てくれます。ありがたい! しかし、自分の描いたえっちなお話を見せるのは恥ずかしくてたまらないと悶え苦しみます。

「えっちだって……からかわない?」 ←すでにいやらしい。

ようやく琉姫さんは心を許してくれます。ですが、かおす先生と小夢ちゃんに与えられたページは、

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アウトでした!

 

気を取り直して作業に戻ります。「えっちなページはなるべくつーちゃんに回すわ」って軽くパワーワード。

 

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小夢ちゃんは慣れてきましたが、一方のかおす先生にはまだまだ厳しかったよう。

そんな折、先生は箱に入ったままのパソコンを発見します。どうやらデジタルの塗りを勉強するために買ったらしいデジタ琉姫さんです。しかし機械音痴の彼女には筐体が椅子に見えてしまう始末。

珍しくボケボケな琉姫さんのために立ち上がったのはかおす先生でした。ささっと配線を仕上げ、環境設定を行います。文字も手元を見ないで打ちます。プロのパソコニストです。先生にも得意分野があったのですね。良かったです。

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誰だお前!?

琉姫さんに手取り足取りパソコンの使い方を教えてあげます。ちょっぴり得意げです。

しかし無情にも時間は流れ、今夜も徹夜が確定してしまうのでした。

 

Bパート

『くんずほぐれつランデヴー』という琉姫さんの初コミック、店頭で平積みもされて中々に人気で売れているようです。良かったですね。

しかし琉姫さんはなんだか浮かない表情をしています。自身の恥であるいやらしい漫画が全国に広がることに複雑な心境を抱いているようです。

そんなこんなで、大好評のコミックをもっと売り出そうと、サイン会の開催が決定してしまうのでした。

 

寮に戻り、琉姫さんはみんなに相談します。ところで、場面転換の際に雨が降る中で蝶が飛んでいるのが見えますね。オープニングの描写も合わせて意味ありげです。

ツインテの似合うかおす先生と小夢ちゃんは琉姫さんにおめでとうと声をかけるのですが、本人は悩んでいます。いやらしい漫画を描いている罪の意識に苛まれ、囚われのエルフのような妄想もしています。

加えて問題はペンネームです。爆乳姫子で活動する本当はささやかな胸の琉姫さんは、読者の方々をがっかりさせてしまうと心配します。

追い詰められた末、代役を使おうとも考えます。しかし適任はいませんでした。

 

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ここから怒涛の勢いで時間が過ぎ去っていきます。いわゆるダイジェストというやつで、6月から7月までがぎゅっと凝縮して描かれるのです。ちょっと寂しい気もしますが、気になった方は原作を買いましょう。

夏へ移ろう雰囲気が素敵です。前回までは夜の表現が綺麗だな、と思っていたのですが、今回は光の表現にも気合が入っています。

 

まんがを描いたり、学校へ行ったり、遊んだり。こみっくがーるず全体を象徴するようなシーンの数々でした。

 

いよいよ7月29日のサイン会が迫ります。

琉姫さんはお気に入りのうさちゃんを抱きながら、つい翼さんに愚痴を零さずにいられません。しかし翼さんの反応は鈍い。

そういえば、と思い当たるのは、翼さんは女性であることを隠してまんがを描いているため、サイン会をやりたくてもできないということ。琉姫さんは反省します。ところが翼さんの頭にあったのは爆乳姫子の改名案(薄乳秘め子、など)だったので、杞憂でした。

真面目な顔になった翼さんは、不思議だよね、と話します。昔は並ぶ側だったのに、今はサインを書く側になった、と。そのときのことを思い出しなよ、と翼さんは言います。

 

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唐突にお風呂! やった! ……とかいう空気の読めないことは言いません。しんみりした音楽の中、琉姫さんは悩んでいます。

ついにサイン会当日ですが、やはり落ち着きません。髪を色々いじってみて、期待に応えられる自分を探します。ここ、髪の作画に大注目です。絵が素晴らしいのはもちろん、琉姫さんの心情と同期するような形で、活力のない、無秩序な様子が表現されています。

手を差し伸べてくれたのは寮母さんでした。髪を整え、化粧を施します。ここの作画もすごく綺麗です。大人な寮母さんがリードする様子がなんだか扇情的ですらあります。

青空の下で蝶が花に止まっているシーン。これも意図がありそうですね。

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オトナ琉姫さんの完成です。とても似合っています。

元気になった姿を見て安心する寮母さん。寮母さんは琉姫さんのラブストーリーが大好きで、読者の皆さんもきっと同じ気持ちだと言って励まします。この方は女神です。

 

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サイン会が始まりました。

少し緊張の様子もありますが、色々な人たちに支えられた今、そこに思い悩む様子はありません。元気よく挨拶をします。すると集まった読者の方々に大歓声で迎えられるのでした。大人気です。やさしいせかいです。

中には子持ちで年上の読者さんもいて、会いたかったです姫子お姉さまと涙を流すほどに先生とご対面できて嬉しいようでした。そして琉姫さんもとい姫子お姉さまは、

「私も会いたかったわ。可愛い仔ウサギちゃん」

吹っ切れました。姫子お姉さま、ノリノリです。

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「生まれてきて一番嬉しい日だった。漫画、描いてよかった」

サイン会後、そう言って堰を切ったように涙を流す先生。彼女はこれまで辛いときも悲しいときもずっと漫画を描き続けてきたのでした。

その漫画というのは家族に教えるのも躊躇われるような内容で、自分が本来描きたかったものではありません。理想と現実のギャップに苛まれ続けてきました。その苦労も後悔も、今日、ようやく報われたのです。読者の方々の笑顔によって。

応援してくれる人がいるって素晴らしいですね。幼い頃に翼さんと行ったサイン会のことも思い出しているのかもしれません。

もう自分の描くいやらしい漫画を恥ずかしいと思わない、と言う琉姫さん。だけどやっぱりペンネームの爆乳姫子で呼ばれてしまうのはまだまだ恥ずかしいようでした。

そんな風景の左下にも蝶が飛んでいます。

 

次回予告

次回予告です。

まぶしい!連呼の中、なにやら編沢さんがコスプレしているとかおす先生が驚いています。

編沢さんって誰だ……? と多くの視聴者の頭にハテナが浮かびますが、何を隠そう、かおす先生を担当する眼鏡の編集さんです。厳しくも優しい編集さんの新たな一面に期待しましょう。

 

まとめ

素晴らしい琉姫さん回でした!

琉姫さんの描く漫画と言えばこれまでは主にギャグ要素として扱われていましたが、まさか今回のように感動をもたらすために活きてくるとは思いもしませんでした。

 

かおす先生視点では既に連載を持っている偉大な先輩の琉姫さんも、実は昔から今にかけてずっと悩みを抱えているんですよね。

特殊な仕事という環境と、年相応の女の子というベースが複雑に絡み合っているのだと思いますが、それら全てを解析し言語化するのは残念ながら私には困難です。例のぬるぬる動く髪の作画を何百回も見直したいと思います。また、これまでのがんばりが報われた琉姫さんの涙も必見ですね。

 

前半コメディ、後半感動パートという分け方は全体が引き締まって良いですね。琉姫さんの描く漫画ががっつりエロくてモザイクも入っていたのには笑ってしまいました。そのいやらしさをどうかかおす先生にも伝授してあげてほしいですね。

 

おわりに

以上となります。

回を増すごとに文字数が増えていますが、最後まで読んでいただけたなら幸いです。

ありがとうございました。

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