成美さんたちとの対決で勝利を収めた遥ちゃんとかなたちゃん。そんな二人の前に謎の金髪コンビが現れます。
自分らしさ。取り戻すということ。
改めてビーチバレーと向き合うかなたちゃんは、過去と現在とで板挟みになります。それに対して遥ちゃんは何を想うのか――。
そんな第3話「昔の自分を取り戻したいって思ってる」。
ストーリー
アバン ~ Aパート
激戦のビーチバレーを繰り広げた夏休みは終わり、明日から転校先で新しい高校生活の始まる遥ちゃん。
高校の廊下の窓から外を見ると、そこに謎の人物に拉致られるかなたちゃんを目撃するのでした。事案です。
「うちのかなたちゃんに何してんの!」
彼女スキル発動です。
しかし相手は意外にもフレンドリーで日本語OKな金髪少女でした。
「ようこそ! うるま高校バレー部ビーチバレー支部へ!」
そして、ここでなんとオープニングの初披露です!
そう、ふらぁ~い!
後日改めて記事にしてまとめたいと思います(予定)。
生徒会室にて、もう一人の金髪少女も含め、四人で机を囲みます。某鬼畜こけしが羨ましがりそうな光景です。ちなみに全員同級生。
金髪の二人は双子の姉妹で、拉致疑惑の元気な方が姉のトーマス・紅愛(クレア)さん、落ち着いた雰囲気で眼鏡の方が妹のトーマス・恵美理(エミリ)さんです。エミリとクレアで「エクレア」な二人は、かなたちゃんとは昔のビーチバレー仲間だそうです。
前回の試合を見ていたというクレアさん、二人を件のビーチバレー支部に誘います。遥ちゃんは元気に即OKでしたが、かなたちゃんはやや暗い様子。やはりまだ過去のトラウマが……?
沖縄の美しい砂浜に移動して、四人は早速、試合をすることになりました。
成美さんより速いクレアさんのサーブ。遥ちゃんはこれを上手くレシーブします(胸が揺れます)。しかしスパイクは、惜しくもブロックに阻まれてしまいました。はるかなチームとエクレアチーム(公式表記)、まずは0-1。
姉妹のいちゃいちゃコントを挟み、続いてはクレアさんのサーブミスにより、1-1になりました。かなたちゃんの慧眼が光ります。
しかし、ここからはエクレアチームの連続得点でした。
パワーのクレアさん、テクニックのエミリさんと言ったところでしょうか。エミリさんは、遥ちゃんのカットショットを取るばかりか、謎のスパイクでブロックをすり抜けます。
謎のスパイクはポーキーと言って、二本の指を立ててボールの勢いを変えるテクニックとのこと。これによってビーチバレーで大事な、相手の隙を突くことができます。はるかなレシーブは手の描写が綺麗ですね。
レシーブを克服したかなたちゃんですが、スパイクは全く通用しません。
「かなた、なんでポーキー使わないの」
厳しいスイッチの入ったエミリさんです。確かに、かなたちゃんは真正面からスパイクを打ち続けるのみでした。頑なにポーキーを使わないのには何か理由が……?
Bパート ~
かなたちゃんは過去を回想します。昔のかなたちゃんは、力強いスパイクを決めるパワープレイヤーと称されていました。
「スパイクで決められないんじゃ、私らしくない」
かつての自分があるから、今のかなたちゃんはパワー重視のスパイクにこだわっているのです。
パワーのクレアさんのスパイクが炸裂します。ボールは遥ちゃんの腕を強かに打って、砂浜に突き刺さります。
痛がる遥ちゃん可愛い。でも実はクレアさんの方も遥ちゃんのスパイクが腕に効いていたようで、共に互いのパワーを称え合います。
そんなやり取りの中、かなたちゃんは悩んでいました。――身長のせいでスパイクを決められなくなった。だけどポーキーを使ってしまったら、私らしくない――。現在と過去とで板挟みです。
その様子に気づいた、我らが遥ちゃん。スパイクで、ポーキーを使うのでした。
完全に意表を突かれました。さすはる! 1点は1点でしょ、とあっけらかんに答える遥ちゃん。この言葉で、かなたちゃんの心境に変化が起こるのでした。
「あの頃の私は、パワープレイヤーだったからスパイクにこだわってたんじゃない」
「スパイクが一番、点が取れたからだ!」
本当の意味で昔の自分を思い出すことのできたかなたちゃん、力強く翔け上がって、ポーキーを使ったスパイクを放つのでした。コートの四人の想いが交錯して、一瞬の時間がゆっくりと流れます。ボールの行方は果たして――
ボールは、惜しくもコート外に落ちてアウトでした。レシーブしつつ転ぶ遥ちゃんのお尻がいやらしい。でも、スパイクで相手のブロックを越えることのできたかなたちゃん、喜びを素直に噛みしめます。遥ちゃんとクレアさんも笑みを浮かべます。
そんなわけで練習は終わり、夕暮れのベンチでまったりとした時間を過ごします。
クレアさんは改めて、はるかなをビーチバレー支部に誘います。なんと今入部するともれなく10月の大会に参加できるそうです。沖縄ではそんな時期でも水着で大丈夫なのでしょうか。
遥ちゃんと同様、かなたちゃんも大会参加に乗り気なようで、なんだかこっちまで嬉しくなりますね。
エミリさんは、自分の意見を押し付けようとしたことを謝ります。かなたちゃんは、むしろ真面目なところが昔と全然変わってなくて安心した、と微笑みます。天使です。
かなたちゃんは昔の自分を取り戻したいと思っています。ポーキーを使うことも、昔の自分であれば迷わず選んでいたことです。遥ちゃんのおかげで思い出せたのでした。
エミリさん曰く、レシーブという言葉はラテン語 (re + capere) から来ており、その意味は「取り戻す」。
かなたは昔からレシーブ上手かったから大丈夫! と明るい笑顔でエミリさんが励ましてくれます。試合中とは打って変わった朗らかな雰囲気で可愛いですね。
本作のタイトル「はるかなレシーブ」に込められた意味が垣間見えました。
かなたちゃんは、遥ちゃんに昔の話をします。
エクレア姉妹と初めて出会ったのは小学生のとき。大会の決勝で、かなたちゃんと成美さんは彼女たちと戦って勝利したのでした。
胸の大きさなら圧勝のクレアさんは、悔し涙を流しながらもリベンジを宣言します。前向きなかなたちゃんは力強くそれを受け入れます。
成美さんをビーチバレーに誘ったのは、かなたちゃんでした。お母さんに勧められたことと、何より転校生の成美さんと仲良くなりたいという気持ちがありました。
二人はビーチバレーを通じて心を通わせます。そして大会に優勝して、ある約束を交わすのでした。それは、ビーチバレーの日本一を目指すというもの。
しかし、そのあとは成美さんからもビーチバレーからも逃げてしまったかなたちゃん。
「今まで、ずっと思ってた。みんなはどんどん変わっていって、私だけが取り残されたって。けど、気づいたんだ。変わっちゃったのは私の方なんだって。だけど、それを気づかせてくれたのは遥ちゃんなんだよ」
尊い……。陰で聞いているおばあちゃんと亀も微笑んでいます。
そんなかなたちゃんに、遥ちゃんは改めてペアの結成を申し入れます。ビーチバレーやってるかなたちゃんすごくかっこいい! かなたちゃんとやりたい! と素敵な言葉の数々。思わず顔が真っ赤になるかなたちゃん。プロポーズかな?
入部届を書き終わっているかなたちゃんと、一緒に書きたかった遥ちゃんがいちゃいちゃし合って、今回はここまで。遠くではおじいちゃんが夜釣りをしています。
そしてここでエンディングです!
センチメンタルな雰囲気ですね。
これも後日に別記事で。
まとめ
かなたちゃんをますます応援したくなる尊い第3話でした!
昔の自分を取り戻すというのは並大抵のことではありません。
再び強くなるのは難しいことですし、良いことも辛いこともたくさんあります。前期のこみっくがーるずは変わることによる成長をテーマの一つとしていましたが、対して本作では取り戻すことによって成長します。
逆境に抗ってある状態に留まろうとすることにだって、多大な力を要するのです。
そんなかなたちゃんを支えてくれるのが遥ちゃんです!
昔だけじゃない「今」のかなたちゃんをかっこいいと言ってくれます。信頼や憧れの感情でもって相方を支える姿は、前に出て引っ張るのではなく隣に立って共に歩んでくれるかのようで。まさにエースのいないビーチバレーを体現しています。
彼女たち、はるかなのレシーブから目が離せません。
新たに登場したエクレア姉妹も良い子たちです。性格もスタイルも。これからはるかなの良きライバルとして活躍してくれることに期待です。
前回の成美さんと彩紗さんもそうですが、はるかなの前に立ちはだかるライバルたちは常に本気で、初心者の遥ちゃんとブランクのあるかなたちゃんに一切手を抜きません。
そのおかげで、はるかなの成長に茶番という雰囲気は全くありません。みんな本気で、視聴者の我々も手に汗握ります。
成長といえば、ビーチバレー選手としての遥ちゃんの今後にも期待です。
レシーブが上達していますし、かなたちゃんのサーブ時にお尻背中で指示を出すところには経験者の貫録が感じられます。かと思えば終盤のトスで足を滑らしてしまう甘さがまだあります。
次回からはエクレアと一緒に本格的に特訓が始まるのでしょうか。楽しみです!
おわりに
以上となります。
遅くなりましたが、最後まで読んでいただけたなら幸いです。
ありがとうございました。
本ページ掲載の画像の権利は、
©如意自在・芳文社/はるかなレシーブ製作委員会
に帰属します。