大切な人の名前をどんな風に呼ぶのか。ささいなことですが、心の顕れでもあります。
ビーチバレーに対して本格的に歩み始めたかなたちゃんに、遥ちゃんはある焦りを感じていました。それはさておき、エクレア姉妹と練習したり、水着を買ったり、○○の処理をしたり、大会に向けてビーチバレー支部の活動が始まります。新しい出会いもあります。
そんな第4話「私達にぴったりだと思わない?」。
ストーリー
アバン ~ Aパート
今日から二学期! ということで、沖縄のうるま高校に転校生がやって来ました。
大空遥ちゃんです。自己紹介では、ピンクのカーディガンでオシャレにコーデして「よろしくね!」と素敵な笑顔で都会風を吹かせます。しかし、滑り気味なのでした。
ちなみにこの高校、女子校のようです。やったぜ。
転入したクラスには、かなたちゃんもいます。
かなたちゃんは中庭でビーチバレーの自主練をしていました。ポーキーを使ったボールのリフティングです。前回の練習試合から、自分の武器にしようと努力しているのでした。
そんな真剣な様子を、嫁の遥ちゃんは廊下の窓から見つめます。大会で勝利を目指すことの意味を、改めて理解します。
そこにふらりと現れたクレアさんに、遥ちゃんは相談します。テーマは、「どうしたら、かなたちゃんともっとペアらしくなれるか」。
鉄壁スカートとサンダル。それはともかく。
かなたちゃん→エクレア姉妹には呼び捨てなのに、→遥には「遥ちゃん」とちゃん付けの呼び方。原因は信頼の不足では、と考えます。
そんなわけで、どっしりと構えること、そして練習することが遥には大事だ、とクレアさんは言います。
モブキャラも可愛いはるかなレシーブ。遥ちゃんはクラスメイトにライカム(ショッピングモール)に誘われますが、ビーチバレー支部の活動があるからと断って、先を急ぎます。
いつもの砂浜には、すでに水着のかなたちゃんがいました。彼女はどうやら遥ちゃんが遊びに誘われていたことを知っていた様子。ムッツリです。
そして部活が始まります。クレアさんが遥ちゃんに課したのは、ブロックの練習でした。
クレアさんが指摘するには、初心者の遥ちゃんは自身の周辺しかボールのカバーができていないそう。
やっぱり信頼されていないと感じる遥ちゃん。クレアさんはあえて否定せずに、スパルタでびしばし鍛えていくと宣言。頼れる超鬼コーチです。
飛びます。揺れます。
クレアさん、ここで遥ちゃんを見てあることに気づきます。
「水着の下からチラチラ……」
下の処理の問題でした。水着では避けられない問題です。
激しく身体を動かすビーチバレーでは想定以上のことが起こるそうです。クレアさん曰くエミリさんはツルツrと言うところで本人に怒られました。大変な問題のようです。
それから遥ちゃんはかなたちゃんを連れてどこかへ行き、そして戻ってきました。一皮剥けた、とのこと。かなたちゃんの表情が意味深です。遥ちゃんがかなたちゃんの下事情を暴露しようとしたところで、背後から撃たれました。惜しい奴だった……。
Bパート ~
一行は、ペアの水着を買いにライカムへ。着替えシーンもあります。やったぜ。
ちなみにおさらいで、ビーチバレーではペアの二人は同じデザインの水着を着用するルールがあります。その代わり、デザインは自由。
シーズンから外れている上、二人のサイズが大きく異なるはるかなの水着選びは難航します。しかし、胸元が開いて恥ずかしいけど遥ちゃんが良いって言うなら……とかなたちゃんの決意あって、はるかなの水着が暫定で決まります。可愛い。
サイドポニーの可愛い女の子とエスカレーターですれ違います。今後関わってくるのでしょうか?
それはともかく、遥ちゃんは水着を買いに走ります。しかし、お店には――
その水着を試着中の女の子たちがいるのでした。遥ちゃんは脚にしがみついてまで水着を返してもらおうと躍起になります。私もしがみつきたいししがみつかれたい。
二人はどうしても同じデザインの水着が必要と言います。もしやと思いきや、彼女たちもビーチバレーの大会に出るのだそうです。
背の高い先輩は棚原愛衣さん、低い後輩は砂川舞さんと言うそうです。二人は普通のバレー部に所属しているのですが、大会で負けてしまって、ビーチバレーでそのモヤモヤを解消したいと思ったそうです。優しい先輩と負けず嫌いで元気な後輩で、はるかなのような凸凹ペアですね。
舞さんと遥ちゃんのジャンケン勝負は、舞さんの勝利。こうして水着は取られてしまいました。
遥ちゃんは、やっぱりかなたちゃんが最初に気に入っていた水着を買おうと言います。照れるけど嬉しそうなかなたちゃん可愛い。
遥ちゃんは、さらにあるものを発見して、こっそりと購入するのでした。
かなたちゃんの実家に集まって、みんなで夕食を共にします。しかし、遥ちゃんの姿がありません。遅れて登場した彼女は……
先ほどこっそりと購入したミンサー柄をあしらった、新デザインの水着で登場。可愛い! これは沖縄伝統の柄で「いつまでも末永く」という意味があるそうです。
かなたちゃんは何故だか顔を赤らめて俯いています。ここでエミリさんが衝撃の発言。
「それは相手への好意を伝えるために渡すものなの。つまり、告白の贈り物」
亀とおばあちゃんがカットインするほどの重大案件です。
「だって私好きだもん! かなたちゃんのこと!」
遥ちゃん、ここに衝撃発言を重ねます。それもかなたちゃんの手を取って。やったぜ! かなたちゃんは頭から煙を吹きだして倒れてしまいました。
一方その頃、成美さんに、エミリさんからのメールが届きます。内容は、ビーチバレー支部の部活が始まったこと、大会を目指していること、そして、頼まれていたことを果たしたということ。
日付変わって、遥ちゃんは室内コートで秘密の特訓をしていました。大会までにかなたちゃんに追いつきたいとのこと。
同じ頃、かなたちゃんとエミリさんが一緒に歩いていました。エミリさんは、二年前に京都に行った成美さんの想いを語ります。
成美さんは、かなたちゃんとのペアを解散しました。しかし、かつて交わした「いつかビーチバレーの日本一になる」約束を果たすのだとエミリさんに言います。そして、あるお願いをします。
「いつかかなたがコートに戻ってきて、そのとき、あの子のことを本気で想ってくれる人が現れたら、かなたの背中を押してあげて」
かなたには決して立ち止まってほしくない、と成美さんは胸の内を明かすのでした。試合が終わってから評価がうなぎのぼりの、めちゃくちゃ良い子でした。泣けます。
かなたちゃんとエミリさんは、秘密特訓中の遥ちゃんとクレアさんに合流。
「私、かなたちゃんには安心してレシーブしてもらいたいもん!」
遥ちゃんが笑顔で言います。これがかなたちゃんの心を射抜きます。顔を赤らめ、ペアの私に一番に話してほしかった、と言います。ツンデレっぽくて可愛い。そして、
「責任取ってよね! 遥!」
待望の名前呼びが来ました!
「良いよ、かなた!」
遥も応えます!
エクレア姉妹のいちゃいちゃも交えつつ、四人揃って練習を始めます。
――これからはお互い自分のエリアに集中しよう。いい、遥。
――オッケー、かなた。
心地よいハイタッチで、本日はここまで。
まとめ
名前を呼び合う展開の素晴らしい第4話でした!
これまでは沈みがちなかなたを遥が導くような展開が主でしたが、今回は言わば逆です。ビーチバレーを始めたばかりで知らずうちに頼りきりだった遥ちゃんが、かなたちゃんに信頼してもらう物語でした。それを、名前で呼び合うという形で描写する手腕は見事です。
遥はひたすらに前を向き、かなたは大切な人のいた過去を振り返ります。そんな二人の想いが交差し、一つとなった瞬間、尊いですね。
回想される度に評価の上がる子、成美さんが個人的にはツボです。
彼女と彩紗さんも大会には出場するのでしょうか? 出てほしいなあと思います。心身ともに強くなったはるかなと、今一度白熱する試合をしてほしいですね。
新キャラが三人登場し、伏線もいくつか張られてきました。これからどんな風に物語が進むのか楽しみです。私は特にサイドポニーの女の子が気になります。
おわりに
以上となります。
遅くなりましたが、最後まで読んでいただけたなら幸いです。
ありがとうございました。
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