最近調子が良いというシャミ子、危機管理フォームへの変身だけでなく、他人の潜在意識に入る能力まで身に着けました。ターゲットは、もちろん桃さん。
そんな折、桃さんは体調不良になってしまいました。そんな彼女を、シャミ子は一生懸命、看病します。
すると、物語はまさかの急展開を見せます。
そんな第6話「あすへの決意!! 重いコンダラ止まらない」。
ストーリー
アバン ~ Aパート
――シャミ子よ、今あなたの夢の中に語りかけています。
相手はおなじみのリリス様でした。なんでも半日くらい前からシャミ子の魔力が絶好調だとのことです。……まさか、あの小倉さんのおクスリか。
というわけで「突撃! 隣の夢ドリーム」と書かれたしゃもじ(実は鏡でした)をリリス様が掲げます。その作戦概要は、桃の潜在意識に入って、桃を操ること。
闇の力で相手の潜在意識に入って暗示をかけることで、思い通りに行動させることができる、とリリス様は豪語します。飛影は桃はそんなこと言わない! とムキになるシャミ子が可愛いですね。
これって要は洗脳……でも直接対決を避けられるなら……。激しい葛藤ありましたが、ついにシャミ子は突撃ドリームを決意します。
「貴様と一緒にいると調子が狂うんだー!」
散々絞り出した末にツンデレっぽい思いの丈を叫んで、シャミ子は鏡を割ります。そして桃さんの夢の中へと落ちていくのでした。
気づくとそこはヘドロまみれの暗闇。そして泥の中に咲く蓮の花のごとく、美しい桃色の輝きの幼女がいました。魔法少女姿のロリ桃さんでした。可愛い!
桃さんに「お姉さん」って呼ばれるの良いですねえ。シャミ子は血液の譲渡をお願いしますが、ロリ桃さんはそれを断ります。
「この街の平穏を守るために弱くなることはできない」
血を渡すと魔力が弱まるとのこと。しかし彼女の守りたい平穏とは……?
「でも私にはうまくできなかった」
さらっと暗い言葉を呟きます。瞳に涙(目汁)が浮かびます。みるみるうちに夢の世界がヘドロで埋もれていきます。
そこでシャミ子、会得したばかりの変身、危機管理フォームを発動させます。
相変わらずいやらしい。だがそれがいい。
心の大掃除と題して、一緒にモップとバケツでヘドロを除去します。地面が見えるほどに綺麗になりました。
ひと仕事終えたシャミ子はコーラをロリ桃さんにご馳走してあげてひと息つきます――が、なんとここで時間切れ。夢の世界が遠ざかり、シャミ子は現実で目が覚めます。
翌朝、ビビるシャミ子をよそに、桃さんは体調を崩していました。あと、コーラにはまっていました。コーラはモロに暗示の影響みたいですが、体調不良は?
心の大掃除をしたせいかもしれない、とシャミ子は責任を感じます。しかし桃さんは、変な夢を見て最後に安心できた、と話します。
シャミ子は桃さんを家に送り届けてあげることにします。
「シャミ子……ごめんね」
いつも強い子が風邪を引いて弱っているシチュエーション、良いですね。
シャミ子も照れたように赤くなっています。やったぜ。
Bパート
着いた場所は公民館……ではなくて、とても豪華な桃さんの自宅でした。
扉の暗証番号は56562(ごろごろにゃーちゃん)。いつもそうやって暗記しているのでしょうね、可愛い。
自宅には、明らかに魔法少女アイテム的なハートフルピーチモーフィングステッキや、淫獣枠ナビゲーターのネコ・メタ子が当たり前のように存在していました。
メタ子、桃さんが魔法少女のやる気を無くしたために、今はほとんど普通のネコになっているとのこと。しかしたまに渋い声で「時は来た」と神託をくれます。まぞくでも、獣医さんでも。
さて、シャミ子が冷蔵庫を開けると、すごい勢いで桃さんが止めに入ります。しかし時すでに遅し、中にあった失敗のハンバーグを発見されてしまいます。桃さん、転び損です。
その牛ハンバーグ、なんと桃さんがシャミ子に作ると約束していたものでした! 飛び道具の練習のときのやつですね!
前話、前々話で伏線らしき描写はありましたが、桃さんは慣れない料理に苦戦しつつずっと練習していたのだそうです。でも上手くいかなくて自分で消費していたのだとか。泣けますね涙 体調不良はこのせい、かも?
「私のためなら頂きます」
彼氏スキルを発動するシャミ子。不安そうな桃さんをよそに、シャミ子の反応は……「全然不味くないじゃないですか!」
彼女は家庭の事情で食のストライクゾーンが広いのです。
「なんか恥ずかしいところ見せちゃったね」
夜なら意味深に聞こえなくもないセリフですが、今はお昼です。そんな桃さんに、
「自分のだめなところが人にバレるのを怖がっていたら、いつまで経っても前に進めません」
と、シャミ子は説きます。ドジだけどがんばりやな彼女が言うと、説得力があります。桃さんは、彼女を「強いんだね」と認めます。
なおも料理に自信なさげ&栄養バランス感覚低めの桃さんに、シャミ子はいつでも吉田家にウェルカムであると話します。
桃さんの寝顔に年相応の子供らしさを垣間見つつ、シャミ子は看病します。熱を見たり、布団をかけたり、手の怪我(転んだときのもの)から出た血を拭いてあげたり。――血と言えば、魔法少女の生き血……?
メタ子とナレーター、起きた桃さんは気づいたようです。
そうとは知らぬままに、シャミ子は桃さんの血を拭いたハンカチを持ったまま帰宅します。
ハンカチと同じカバンに始祖像を入れると、像が光った!?
そこに現れる桃さん。吉田家に張られた結界を今まで突破できなかった。シャミ子に招待を受けることで家を捕捉できるようになった。扉の張り紙が結界の魔法陣だった。……などの重要っぽいことを語りますが、本題ではありません。
うどんをご馳走になり、ひと息つきます。シャミ子の料理スキルを確認したり、初めて一緒に食べたのがうどんだったと回想したり。
閑話休題。
意図せず桃さんの血を取ることで封印を解くことに成功したシャミ子。しかもご先祖のリリス様が像を通して喋れるようになりました!
さらには、桃さんの魔力が大きく減ってしまったとのこと。これにより、しばらくの間街を守るのを手伝ってほしいと、桃さんはシャミ子にお願いをします。
まぞくが魔法少女の手伝いをすることについて渋るシャミ子に、
「シャミ子、ずるまぞくだったのかな?」
桃さん、丸め込む流れに入りました。実家のような安心感です。
シャミ子にとって決め手となったのは、街にやって来る危害から家族を守るため、でした。
街は元々微妙なバランスで成り立っていて、桃さんの力の揺らぎを察知して外から変な人が入って来るかもしれないそうです。変な人と言っても、吉田家や他の魔族(いるの?)を刈る可能性もある危険な存在とのこと。
桃さんは「この街だけは守りたい」と想いを呟きます。
結局、体調不良と魔力の喪失が重なった桃さんは倒れてしまいます。さらにはシャミ子に掃除や料理などの身の回りの世話をしてもらいます。
「……これで勝ったと思うなよ」
シャミ子の捨て台詞を、今日ばかりは桃さんが使います。素直じゃない可愛い!
夕焼けの街を歩きながら、これから忙しくなるであろう生活に思いを馳せるシャミ子。
自分にできることを改めて考え、あすへの決意を固めます。
というところで、今回はここまで。
次回予告
体感では新章突入のようなフリ。
シャミ子は新しい修行とバイトを始めます。
ついに新キャラのオレンジ色な女の子が登場します。
次回、第7話「桃色メソッド!! 丸いタイヤは運命の輪!!」。
まとめ
コメディ分が減りましたが、真面目で尊さ濃厚な回でした!
体調不良で弱る桃さんと看病・世話してあげるシャミ子という、これまでのまちカド支持者の固定観念を覆すような逆転展開でしたね。だがそれがいい。
弱った桃さんは恥ずかしいことを口走ったり(56562)恥ずかしいところを見られたり(失敗ハンバーグ)最後には家事をやってもらったりと、ダメダメな流れが続きました。
その様はめちゃくちゃ可愛くて私的には最高なのですが、より大きな愛でもって桃さんを温かく受け入れたのがシャミ子です。
朝に桃さんを見かけたときには、少ないお小遣いから捻出して、学校への電話と桃さんに飲ませる水の購入を行いました(残金5円)。これは、本来なら桃さんを打倒するための軍資金だったはず。シャミ子の内面にある、敵であろうと困っている人を放っておけない優しさと、桃さんに抱いている友情&愛情がこれでもかと現れているシーンでした。
本日の桃さんの追加情報は、
- メタ子という魔法少女ナビゲーター(ギリギリ現役?)のネコと同居。
- 街の平穏を守りたい。しかし、昔上手くいかない出来事があった?
- 料理スキルが壊滅的
今の街は平和そのものに見えますが、かつて何か大きな被害が発生したということでしょうか? 身体が弱かったシャミ子と併せて、本編より過去の時間軸が非常に気になります。
街の平和を願う桃さんの意志は固いようです。それはロリ時代からすでに形成されていたようで、その信条の柱には何があるのか、今後の動向が気になるところです。来週登場のオレンジの女の子が何か知っているといいのですが。
桃さんひとりでは成しえなかった願いがシャミ子と手と手を取り合うことで成就する、なんてことになれば尊さは天元突破ですね。
アニメブロガーのゆっちーさんは、第1話の感想&考察の時点で「この2人はありとあらゆる部分で対極の位置にある存在」と指摘しておられます。
確かに対照的なシャミ子と桃さんです。特に胸。さらに言えば今回の第6話では、桃さんが物理特化(現実世界での戦闘)、シャミ子がメンタル特化(深層世界への干渉)という新たな差異が示された、かもしれません。
お互いを補い合い、力を合わせることで、街を表と裏から守ることができるのではないか。そんな未来への妄想が膨らみます。
今回のお気に入りシーン
吉田家にお呼ばれされたときの一瞬の桃さん。
その微妙な表情は、料理という苦手な作業に向き合うためか、あるいは家庭の温かさに慣れていないためか。
クールビューティな桃さんの新たな一面でした。
おわりに
以上となります。
長くなりましたが、最後まで読んでいただけたなら幸いです。
ありがとうございました。