二年生の先輩たちも部活に参加するようになって、野球部の練習は活気づきます。
そんな様子を見つめる、謎の博多弁少女。少ない部員にがっかりした様子の彼女ですが、果たして仲間になってくれるのか?
全国を目指して部活に取り組む詠深。一方、珠姫はどこか浮かない表情で……。
そんな第3話「私を連れていってよ」。
ストーリー
アバン ~ Aパート
メンバーが8人となって賑やかになってきた野球部。
その練習風景を眺める女の子がひとり。野球経験者っぽいオーラで博多弁の中村希が、弱小っぽい部の雰囲気にため息をつきます。
帰ろうとしたところ、同じく野球部に興味ありげな黒髪ロングの大村白菊に捕まります。
さらには詠深も現れて、タウン○ークのブラックバイトのような勧誘をされるのでした。
というわけで、入部希望者として招かれる希と白菊。
希、乗り気になれないまま練習に参加します。可愛い&おててきれい&腹筋美しい。
経験者とのことですが、いきなり県内最速投手と同じ速さのマシンのボールを、クリーンヒットさせます。しかも連続、ピッチャー返しで。ただ者ではなさそう。
希は、親の仕事の都合で博多から埼玉に来たのですが、野球部のことをよく調べずに今の高校に入ってしまったそう。中学の仲間に全国で会おうと約束したのに……と涙目になります。
今度は、元・剣道ガールの白菊のバッティング。なんと一球目でホームランを打ちます。
その後は空振りが続いてしまうものの、初心者とは思えない強烈なインパクトでした。
実は中学時代、剣道で全国優勝を達成したという白菊。テレビで試合を観た感動や漫画の影響で、元々野球が好きだったとのこと。それで高校から野球を始めたいそうです。
- 中学のクラブチームで全国経験者の珠姫がいる。
- 芳乃の自信満々な「今のメンバーでベスト4は固い」という言葉。
- 初心者らしからぬ白菊のパワー。
- 詠深の魔球。
野球部に対する希の期待が上がります。結果、希も入部を決意!
「入るからには、一緒に目指してほしいっちゃけど……全国を」
「白菊ちゃんには負けんけんね!」
数々の可愛い名言を残します。よかよか。
目指せ全国たい! と盛り上がります。
しかし、なぜか浮かない表情の珠姫がいました。
Bパート
メンバー9人、マネージャー兼参謀1人が揃い、練習が捗ります。初心者組の息吹と白菊もめきめきと力をつけています。
薄暗い帰り道、珠姫が詠深を誘います。2人で歩き、着いたのは川に突き出した広場。ロマンチックな雰囲気ですが、まさか……。
ではなくて、珠姫が話すのは「全国を目指す気持ちがどこまで本気なのか」ということ。
「結構本気だよ、私は」と詠深は言います。
好きな人たちと一生懸命に楽しくやりたい、たくさん勝てたら嬉しい、と。
詠深の投げたボールを、珠姫が投げ返します。
本当は高校では野球をやらないつもりだったと告白する珠姫。中学のクラブチームで、勝つために練習することに必死で、楽しく野球ができなかったと言います。
詠深と再会して楽しい野球を思い出したけれど、全国を目指すうちにまた辛い気持ちや悲しい思いをしてしまうかもしれない。でも、中途半端な頑張りで終わらせるのも嫌だ。
本気になっている自分を戸惑う珠姫に、詠深は、
「それはたまちゃんが知ってるからでしょ。みんなで勝ったときの味を!」
好きを再確認して、2人は歩き出します。
「私を連れて行ってよ! 全国! きつい練習でもなんでもするから!」
そして手を取り合い、2人は将来を誓い合うのでした。やったぜ。
翌日の部活では、芳乃がトレーニングメニューや食事の献立の提案をしてくれます。
しかも、監督の藤井先生と一緒に、ユニフォームの発注までしてくれました。新の文字を大きくしたとのこと。
加えて、練習試合の開催が決まったそうです。相手は、去年秋ベスト8という強豪校。
というところで、今回はここまで。
次回、第4話「約束のあの球」。
まとめ
ついにメンバー集結! 十者十葉の想いが交差して、これからの活躍が楽しみです!
部活における楽しむことと勝利を目指すことのバランスは難しい問題ですが、本作では楽しむための手段としての勝利があるようですね。
個性豊かな女の子たちの初試合は、勝利を掴むことができるのでしょうか。来週の期待が高まります。
珠姫、本気の自分を受け容れる
第2話の記事でも触れていたのですが、珠姫は、勝利を目指すためだけの野球に疑問を感じていたようです。結果として、楽しむ気持ちから離れてしまっていた、と。
幼なじみの詠深とは別視点の苦悩と再起の感情があったのですね。
高校では楽しければいいという想いと、反面、また本気で頑張りたいという想いで板挟みになっていた珠姫。彼女を救うのは、やはり正妻の詠深!
私を甲子園に連れて行って! の南ちゃん感がいいですね。エースなんですけど。
たとえ辛いことがあっても分かち合える、だから本気になっていい、という嫁からのサポート、よか。
影の立役者、芳乃
マネージャー兼参謀として見事な活躍を見せています。
単なる野球好きに留まらず、トレーニング方面にも非常に精通しているようです。
また、希が入部を決意したきっかけには芳乃の自信ある言葉のおかげと言っても過言ではなく、感謝と尊敬です。
テンションが上がると髪がぴょこぴょこ動くのが可愛い。しかもこのシーンでは息吹に当たっていましたね笑
今回のお気に入りシーン
打力で負けてぐぬぬ、になる希。
このあとも事あるごとに白菊に対抗心を燃やしていて、可愛いけんね。
おわりに
以上となります。
長くなりましたが、最後まで読んでいただけたなら幸いです。
ありがとうございました。