詠深、珠姫、川口姉妹の４人は野球部に入って早速練習を始めます。
同じ一年生の新入部員、藤田菫と川崎陵もやって来て、ますます良い流れです。
すると、停部中でも籍を残していた二年生の先輩たちが現れます。
遊びには付き合えないと去って行く先輩たちに、詠深は勝負を挑みます。
そんな第2話「一緒に野球やりましょう」。
ストーリー
アバン ～ Aパート
野球部に入部届を出して活動開始！ な詠深たち。
練習着の詠深と珠姫の肌触りを芳乃は堪能します。
去年、野球部は不祥事を起こしてしまい、活動を停止になっていました。そんな部にもまだ２人の二年生が残っているそう。
しかし、その先輩たちの姿は見えません。それらしい人たちが現れるも、「違うから」と否定されます。
ある日、今度は新入部員の一年生が２人やって来ます。
ツインテール可愛い藤田菫。ボーイッシュ可愛い川崎陵。
２人は元チームメイトとのこと。芳乃が太ももを触って、その頼もしさを確かめます。羨ましい。
芳乃のノックの下、グラウンドで練習に入ります。
丁寧な菫と荒っぽい陵は対照的で、言い争いもしますが、本当は仲良しな様子。
すると、そんな詠深たちを見つめる２人の人物が。
以前も見かけたことのある人たちで、やっぱり野球部の先輩だ、とみんなで話しかけます。しかし……
「あなたたちのお遊びに付き合うつもりはないから」
きっぱりと否定されます。
セミショートの岡田怜さんと、ロングの藤原理沙さん。
上の先輩たちの暴力事件のせいで野球部が停部になったあとも部に籍を置き続けていたとのこと。しかし、あとは新入生で新しい野球部を作ればいい、と去っていきます。
その２人の背中を、詠深が呼び止めます。
「先輩。私の球、打ってみませんか？」
Bパート
部活存続のお礼も込めて、けれど、真剣勝負。
ユニフォームに着替え打席に立つ怜さん。腋が良い。
勝負は、外野に強い当たりが飛んだら怜さんの勝ち、それ以外は詠深の勝ち。
一球目の直球はストライク。まずは様子見です。
二球目、詠深と珠姫のバッテリーは、例の魔球で勝負します。
怜さんはバットを振るも当たらず、ストライクです。
三球目、きわどいコースの投球は、ボール。
見極められていると感じる詠深と、魔球を意識しすぎて手が出せなかった怜さん。心理戦が行き交います。
ストライク２、ボール１。緊張感が増してきたところで、詠深からある提案が。
「この勝負、負けた方がなんでも言うこと聞くってどうですか？」
詠深、絶妙な煽り顔です。ん？ 今なんでもって……？
怜さんは呆れながらもこれを受け入れます。
備品が綺麗に手入れされていたことから、先輩たちが本当は野球部で活動したがっていることを、詠深は見抜きます。その考えは、正解でした。
活動時と停部中の辛い境遇から、楽しそうな新入生たちにきついことを言ってしまったという怜さん。本当の想いを自覚して、
「勝って……ここで野球がしたい！」
詠深の魔球を捉え、センターに大きく飛ばすのでした。
勝負は怜さんの勝ち……と思いきや、自分がセンターを守っていれば捕れるボールだった、と勝ちを詠深に譲ります。かっこいい……。
勝者の特権、相手になんでも言うことを聞いてもらえる。詠深のお願いは、
「私たちと一緒に野球やりましょう！」
先輩たちのことをずっと待っていたと言います。
怜さんはこれを快諾し、キャプテンに襲名します。もちろん菫さんも参加。
それから、みんなで魔球の威力を確かめたり、怜さんのツンデレが垣間見えたり、顧問・監督の藤井杏夏先生が登場したり。
新生・新越谷高校野球部、本格始動です！
というところで、今回はここまで。
次回、第３話「私を連れていってよ」。
まとめ
ここで野球がしたい！ 勝負の中で本当の想いに自覚する、王道の第２話でした！
辛い境遇でも必死に耐えてきた先輩たちが報われて良かったです。こういう方たちに付いて行きたい。
一気に部員が４人と監督も加入して、賑やかになってきました。果たして次回は誰を連れて行くのでしょうか。
楽しいという気持ち
勝負に活き活きと興じていた詠深は、珠姫曰く、投げるのが楽しくて仕方がないとのこと。中学では、実力ある打者に投げられる機会がほとんどなかったのです。
怜さんも、上の先輩たちの厳しいシゴキや停部中の風当たりから、今の勝負を通して野球や部活の楽しむ気持ちを取り戻せたようでした。
と、この詠深と怜さんだけでなく、実は珠姫も同じだったのではないかと思います。
第１話で、中学の練習は厳しくて大変だった、去年の試合は控えにいた、と語られていました。
だから、全力の勝負の中で、詠深の球を受けながら楽しい思いを噛み締めていたのではと思うのです。
三者三葉の「楽しい」が一堂に会す展開、良いですね。
今回のお気に入りシーン
勝ちたい気持ちを露わに、真剣に勝負に臨む怜さん。切れ長の瞳が素敵です。
最後は、良い球だった、と勝負の勝ちを詠深に譲ります。
その懐の深さもですが、自分なら捕れていた、と守備の自信を覗かせるところもかっこいいですね！
おわりに
以上となります。
長くなりましたが、最後まで読んでいただけたなら幸いです。
ありがとうございました。
