ついに始まる、全国レベルの強豪校・梁幽館との試合。
個人がハイレベルな技術と経験を持つ梁幽館を相手に、新越谷は戦略とチームワークで戦います。
相手の力を推し量りつつも一進一退の攻防。
詠深の魔球は、打たれはしないものの、早々に打者に見切りをつけられてしまいます。どこまで通用するのか――?
そんな第10話「見せつけてやろう」。
ストーリー
アバン ~ Aパート
強豪校の梁幽館、練習の段階からプレッシャーを感じさせます。
それでもキャプテンの中田さんは、詠深への警戒を怠っていませんでした。
先攻は新越谷。
1番の珠姫、昔バッテリーを組んでいた吉川さんの球を見極め、初球からヒットをとります。
2番の菫はバントを決めます。3番の稜も、アウェーな雰囲気に負けず一塁打です。
流れに乗って4番の希も打った! ……と思いきや、
相手の守備が飛んで、ボールを捕りました。戦略を上回る敵の高い個人能力に、芳乃は震えます。
5番は怜さんです。
実はキャプテン、強打者アピールをしてほしいという作戦を芳乃からオーダーされていました。そして、もちろんできることなら点を決めにいってほしい、と。
怜さんの打球は守備を抜け、ランナーをホームに帰します。見事にオーダーを果たしたキャプテン。さすが打点マニア!
得点は1点止まりですが、まずまずの結果。今度は守備に回ります。
1番の相手打者は、二球目のツーシームをファールとは言えいきなり外まで飛ばします。
出し惜しみできないと悟った珠姫、詠深の魔球で抑えました。梁幽館に戦慄が走ります。
しかし2番の相手は早速、魔球を見極めに来ます。打てる球を拾われて一塁打。個人能力の高さ、出ていますね……。
3番はバントを決めます。
そして回ってくる、4番打者・キャプテンの中田さん。
Bパート
全国レベルのスラッガーである中田さんを相手に、新越谷がとった行動は敬遠。
会場からブーイングが飛びます。が、中田さんはむしろ冷静な判断だと褒め称えます。
敵ながらめっちゃ良い人……。希はちょろかった。
5番打者には、魔球の後の内角高めストレートを読まれ、打たれてしまいます。
これにより1点を失ってしまうも、怜さんと理沙さんの連携により、3アウト目をとることができました。キャプテンかっこいい!
2回表です。
2アウトまで追い込まれるも、好走塁のカバーで息吹が二塁まで来ます。
良いところまで行きますが、高い守備に阻まれ、得点できませんでした。
2回裏。
詠深の気迫の入った投球により、3人の打者で抑えます。
吉川さん、ライバルの実力を認めつつ、次は打つと意気込みます。
3回表。
力んでいた投手の吉川さん、守備を信じろという中田さんの言葉に、落ち着きを取り戻します。
それにより、新越谷は折角の上位打線も得点を上げることができませんでした。
芳乃の表情に焦りが浮かびます。
というところで、今回はここまで。
次回、第11話「これが全国レベル」。
まとめ
手に汗握る一進一退の攻防でした!
しかし拮抗していると思っても……梁幽館の攻撃や守備のプレーでは所々でドキリとさせられました。強者の風格が各所に現れていて、いつ流れを取られるかわからない恐怖感があります。
新越谷は経験と技量では劣っていても、戦略とチームワークで戦います。今回の引きでは雰囲気がやや下降気味にありますが、次回ターニングポイントを作れるかに期待です。
ちなみにどちらのキャプテンも、人間味がありつつ頼れる感じで好きです笑
いかにもホームラン打ちそうな中田さん。格下相手でも侮らない、良いところは素直に褒める、部員のミスを責めずに上手いアドバイスを送る――という強キャラの要素をこれでもかと備えています。胸も大きい。
勝てるのか? いや、勝ちたい!
ボールを交わして気づく、お互いの変化
昔バッテリーを組んでいたこともある珠姫と吉川さん。バッターボックスに入ることで、お互いの変化に気がつきます。
珠姫から見た吉川さんは、全員から三振を奪おうとするような気迫や闘志が消えて、仲間と連携して落ち着いて投げるようになっていました。奇しくもそれは、詠深とは真逆です(珠姫は詠深の方が好き)。
吉川さんから見た珠姫は、大きな声を出して楽しく、そして全力でプレーするようになっていました。良いピッチャーと出会い変わった様子に、闘志をみなぎらせます。
この試合では投手対決にも期待ですね。
今回のお気に入りシーン
会場の野次に毅然とした態度で言い返す希ですが、速攻で論破されてぐうの音も出なくなってしまいます。可愛い。
おわりに
以上となります。
長くなりましたが、最後まで読んでいただけたなら幸いです。
ありがとうございました。