きららタイムアニメブログ

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【球詠】第12話 感想・考察 大好きな人に届け、ホームランと強ストレート! ついに決着、梁幽館戦【最終回】

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敵の主砲・中田さんとの勝負に打って出た詠深と珠姫でしたが、渾身の強ストレートはホームランで返されてしまいます。

残り2回で2点差という絶望的な展開でも、新越谷はまだまだ勝利を諦めません。

野球もアニメも、最後まで何が起こるかわかりません。

そんな第12話、最終回「悔いなく投げよう」。

 

 

ストーリー

アバン ~ Aパート

渾身の強ストレートをホームランで返されてしまった、詠深。

しかし詠深の瞳から闘志は消えていませんでした。点は皆が取り返してくれると信じます。

 

6回表。

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©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

先輩の意地を見せんとばかりに、5番・キャプテンの怜さんの打球は、3ベースヒット! やっぱ岡田はやばかった!

続いて理沙さんの進塁打があり、1アウトを取られるも、代わりに1点が入ります。

これで2-3。芳乃は、自分の采配が悪いせいで同点に追いつけなかったことを悔やんでいました。

 

得点は1点までで、攻守交代の6回裏。

詠深は、中田さんとの勝負を思い返していました。

――強者との対決で感じる、心躍る世界。これから勝っていけば、もっとたくさん、そんな勝負ができるはず。みんなと!

詠深の「目覚め」を実感する珠姫は、捕球を誤って後ろに逸らしてしまいます。こんなミスするなんてありえないと、元カノバッテリーの吉川さんや、珠姫自身でも驚きます。

凄まじい気迫で投球の威力が増し続ける詠深、それを受ける珠姫。この回を、4連続三振で抑えました。

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©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

「私ももっと成長できるんだ。詠深ちゃんと一緒なら!」

 

7回表。最終回の攻撃です。

2-3の新越谷は、この回で逆転したい。その想いを、珠姫と菫が進塁で繋ぎました。

ここで、梁幽館の監督によるタイムの指示が入りました。選手交代。吉川さんに代わり、4番エースのキャプテン、中田さんがマウンドに立ちます。

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©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

剛速球が、球場に捕球音を響かせます。

 

ここで采配ミスをすれば終わり……。

重圧に耐えかねた芳乃は、ベンチを離れました。

 

Bパート

廊下で思い悩む芳乃へ元へやって来て、声をかけたのは希。

芳乃は、前回の影森戦から、不利な試合展開になったり選手が傷ついたりすることを自身の采配ミスのせいだと嘆いていました。

そんな彼女を、希は励まします。かつて芳乃が言っていた「ベスト4まで行ける」という言葉は、今、真実になっている。そして、芳乃のおかげで今の自分がいる、と。

「私ね、芳乃ちゃんに会えて良かったし、新越に来て良かったよ」

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©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

「大好き!」

これは尊いけんね……!

 

3番の稜は、残念ながらバントに失敗してアウト。芳乃はもう、采配を悔やむことはありませんでした。希に励ましてもらった代わりに、今度は稜を励ますのでした。

打順は、4番の希に回ってきます。

希は、自身を4番に据えてくれた芳乃のために、期待に応え、彼女の正しさを証明したいと意気込みます。

「ここで打つしか……なかろうもん!」

快音と共に、止まる時間。届けーー!!

打球は、フェンスを越えます。希の、逆転3ランホームランが決まりました!

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©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

初めて自分の意志で打てたというホームラン。生まれる、自分だけの時間。

ベンチに帰り、希は芳乃と熱い抱擁を交わします。

やっっったぜ!!

 

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©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

詠深は、勝ちを目前にして戸惑いを覚えます。不遇の中学野球では、一度も公式戦で勝てたことがないのです。

それを正すのは、嫁の珠姫。詠深の努力は、誰が相手であろうと負けていないと言います。

「努力は、報われるべきなんだ!」

 

7回裏。5-3。

梁幽館も、負けていません。3年生にとっては最後の公式戦。だから、勝つ。そのためにと、必死の想いで、4番・中田さんに打順を回しました。

2アウト、1塁。詠深&珠姫は、中田さんへのリベンジを決意します。

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©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

一度はホームランを放った中田さんでも、この場面に置かれて焦りが生まれます。

それに何より、詠深の球が、どんどん切れ味を増していたのです。しかも、子供のような無邪気さで投げ込んできます。

珠姫の秘策。最後の決め球は、強ストレート。今度は、相手がフェンスくらいの遠くにいるイメージで、思いきり届かせて。

新越谷の全員の想いが、詠深に託されます。詠深の投げた球は、中田さんのバットに捉えられ――

 

掲げた希のミットに、すっぽりと収まるのでした。

アウト、ゲームセット!

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©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

新越谷、勝利です!!

 

 

そしてエンドロール。

制服に着替えた詠深と珠姫。詠深は、試合に勝てて良かったと涙を流します。さらに、

「野球辞めないで、本当に良かった!」

「そう思うよ……私も!」

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©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

「次の試合も、絶対勝つぞ!」

チームのみんなに迎えられて、詠深と珠姫は走り出します。

 

 

まとめ

手に汗握る熱い展開の末に、チームの皆で勝利を掴む最高の試合でした!!

先輩の意地を見せたい怜さんと理沙さん、悩み苦しみながらもチームを支えたい芳乃、大好きな芳乃の正しさを証明したい希、嫁に初勝利を捧げたい珠姫、勝って何度でも楽しい野球がしたい詠深――。たくさんのドラマがあります。

ひとりひとりの想いが、チームというひとつの形に結集して、とんでもない奇跡を生み出しました。最高の勝利ですね!

試合の後は、早速次の試合のミーティング。それを笑顔で迎えられるのが素敵ですね。野球が彼女たちの生活にすっかり定着して、なおかつとても楽しいのだなと伝わりました。

現実では暗い雰囲気のニュースが続いていましたが、この作品は本当に熱い感動を届けてくれました!

 

正しさの証明、生まれてきた意味を探しに

大好きな人の正しさを証明したい。その姿が特に描かれていたのは、希と珠姫。

別の道へ進みそうになっていた自分をここに繋ぎ止めて、今、素敵な景色を見せてくれる彼女への感謝。

きっと梁幽館も同じです。キャプテンやチームメイト同士の信頼し合う姿は本物でした。

今回の試合でプレーした全員は(もちろんマネージャーや監督も)、誰もが大好きな人の正しさを証明するため、共に勝利の喜びを感じるため、全力で戦っていたのだと思います。

そこに貴賤はなくて、全ての絆が尊いものです。

 

梁幽館の夏

前回までは揺るぎない最強プレーヤーに見えた中田さんも、最終打席の局面で重圧に耐えかねる姿は、とても印象的でした。

そんな中田さんは高校三年生。これが最後の夏でした。

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出典:球詠 コミックス6巻より

トイレの個室でひとりする中田さん。部員の前では気丈なキャプテンとして振る舞っていても、本当は悔しくて仕方がなかったのでしょう……。

ここアニメで観たかった……。

 

辞めないで良かった!

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©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

初勝利を経て涙を流す詠深。彼女の「辞めなくて良かった」の言葉は、珠姫の胸にも直接響きます。

諦めなければ夢は叶う、努力は報われる。そんなまっすぐなテーマが、詠深と珠姫の尊い絆によって実現しました。

これは涙腺強ストレート

 

全体評価

この作品全体への個人的な評価は、A評価とさせていただきます。

世間の暗い雰囲気を吹き飛ばすような、最高に熱い試合、王道の友情・努力・勝利の描かれた素敵な作品でした!

はるかなレシーブでもそうですが、きらら×スポコンって意外に強大なシナジーがあると私は思っています。緩い日常と激しい試合を、尊い関係性が橋渡しになって、絶妙な緩急を生み出すと感じています。

 

少し残念だった点は、やはり序盤~中盤とEDの作画が……。しかし、最終3話の梁幽館戦の試合作画はほぼ文句なしのクオリティだと思います。これを最初からできていれば……ですね。

尺の問題があると思いますが、試合後の後日談がほとんどなかったのも惜しいです。特に中田さん、中田さん、中田さん……。

 

とは言え、まっすぐな性格の優しく可愛い子たちばかりで、まさにスポコンらしい「応援したくなる」作品でした。

私は特にが大好きです!

 

声優さん、アニメスタッフさん、マウンテンプクイチ先生、

素晴らしい作品をありがとうございました!!

 

今回のお気に入りシーン

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©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

長打よりも安打派だった希が、初めて自分の力で打てたというホームラン。

愛しい人に捧げるその姿、めちゃめちゃ尊かばい……!

 

おわりに

以上となります。

長くなりましたが、最後まで読んでいただけたなら幸いです。

ありがとうございました。