有能マネージャー・芳乃によって、強豪校相手の初試合が組まれました。
粒揃いのメンバーではあるものの、ほとんどが一年生の新越谷に勝機はあるのでしょうか。
鍵を握るのは詠深の魔球……だけではありません。もっと大事な武器を、詠深はピンチの局面で気づかされます。
そんな第４話「約束のあの球」。
ストーリー
アバン ～ Aパート
新越谷の初試合！ 相手は強豪という柳川大附属川越高校。
「新越、絶対勝つぞー！」
相手チームのエースは朝倉さんが有名とのことですが、遅刻した彼女に代わり、投げるのは大野彩優美さん。プライド高そうです。
一番の希、初球から三塁打です。そして二番の菫の犠牲フライから、初得点ゲット！
その後もヒットが続き、一回表は３－０で終わります。新越谷、好調な滑り出し。
「始まったんだ、私たちの野球が！」
詠深の魔球が決まります。ストレートで打たれたときも、チームの仲間がしっかり守ってくれます。初フライを捕る息吹可愛い！
一回裏は、無失点で終わることができました。
しかし、相手投手の大野さんも、油断から覚めた投球で打者を抑えます。
まだまだ予測はつきません。
Bパート
３－０のまま、試合は４回裏へ。
ここにきて、詠深は初ランナーを出してしまいます。さらにプレッシャーから動きに乱れが生まれ、相手に点を与えてしまうのでした。
魔球のキレの悪くなった詠深に、珠姫が言います。
「逸らさないよ、私は絶対！」
「皆で抑えよう。ひとりで背負わないでね」
メンバーみんなの声も重なり、詠深は落ち着きを取り戻します。
全員で守り切り、この回を１失点で抑えることができました。
しかしその後、大野さんの意地の３ランホームランと、真のエース・朝倉智景さんの登場がありました。
朝倉さんの投球は全国レベルで、キャプテンの怜さんでさえ三振に終わってしまいます。
点数は、３－４。新越谷、ピンチです。
詠深も負けていません。朝倉さんのピッチングに委縮することなく、ますますキレのある投球で相手を抑えます。
迎える７回表ですが、ここで得点が無ければ、コールドゲームで新越谷の敗北とのこと。打順は、詠深・白菊・息吹。果たして希まで回せるのか……？
「辛い練習を思い出せ！」
２アウトの末、息吹はカット打者のモノマネで耐えます。最後は振り逃げで塁に出ることができました。結果オーライ！
希に希望が託されます。より速くなる朝倉さん相手に粘ります。
（直球勝負して！）
勝負に乗った朝倉さんの直球に、希がジャストミート！ 外野まで飛ばします……が、守備に捕られてしまうのでした。
ゲームセットです。
結果は敗北したものの、詠深と珠姫は「楽しかった」という想いを共有します。
芳乃に誘われ、まずは反省会です！
というところで、今回はここまで。
次回、第５話「ススメ！！ 泥沼連敗街道」。
まとめ
熱い初試合でした！ 敗北となってしまいましたが、詠深の勝負強さやコピー選手・息吹や打力のある希の活躍など、光るものがありました。
何より、最後に「楽しかった」で締められて良かったですね。
次回は連敗するみたいですが、果たしてここから這い上がれるのでしょうか！？
一丸となって戦うこと
中学では熱意の温度差で孤立していた詠深にとって、チーム一丸となって戦う野球は少ない経験です。
それ故に、自分ひとりの力だけで守り切ろうとする想いが強いようでした。
そんな詠深を正してくれたのは、正妻の珠姫と、メンバー全員です。
みんなで力を合わせて勝利を目指すという、野球の醍醐味が表れていました。
この試合は、新越谷にとってとても良い実戦経験になったように思えます。
今回のお気に入りシーン
初フライを捕って大満足の息吹。褒めてくれる師匠の怜さん。
前回までの辛い練習が花開きましたね。
良い師弟コンビです！
おわりに
以上となります。
遅くなりましたが、最後まで読んでいただけたなら幸いです。
ありがとうございました。
