きららタイムアニメブログ

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【まちカドまぞく】第11話 感想・考察 衝撃の真実と伏線回収に対峙&退治! 桃さんはシャミ子の宿敵だった……?

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©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会

魔法少女・千代田桜。十年前に姿を消した彼女を、桃さんは探していました。それを知る手がかりは吉田家にあります。シャミ子も、自身を取り巻く運命に向かい合います。

そして、母・清子さんは全てを語ります。幼きシャミ子とこの街を守ろうとした、父と桜さんの話です。

そんな第11話「夢ドリーム再び!! 桃色防衛線を突破せよ」。

 

 

ストーリー

アバン ~ Aパート

街を守りたい……うまくできなかった……魔力を使いすぎると消えてしまう……

  

リリス様に言いくるめられて、シャミ子は桃さんの夢に潜入します。

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©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会

枕元に写真を置いて、桃さん大好きまぞくみたいになっています。良い。

 

桃さんの夢に入るのは第6話以来。再入場は直通ということですが、着いた先は潜在意識の最外殻でした。一面の荒野。

敵に滋養強壮を送っていたことを反省しつつ、シャミ子は入り口を探して歩きます。すると、入り口を守る屈強なネコ人間を発見するのでした。

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©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会

OPで存在感を放っていたあいつです。メタ子(メタトロン)の擬人化的な。

どうやら桃さんの魂を守護する分身とのこと(見た目が先走りすぎて何言ってるかわからない)。彼はシャミ子を審議し、闇の気配と先代の主・千代田桜の気配を同時に感じる、と語ります。桜……?

 

シャミ子は襲われ、危機管理フォームに変身して逃げます。武器は思いつかなくて、代わりに虫みたいに駆け回る始祖像を囮にして切り抜けました。

やっと入り口に立ちます。開かなくて凹みそうになりつつも、お弁当を差し出したらすぐに開きました。どっちも可愛い。

 

出会った桃さんは、なんと本人。つまりは夢の中で覚醒した明晰夢の状態で、シャミ子の企みはバレてしまいました。

「こ、これで勝ったと思うなよ……」

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©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会

シャミ子、帰れません。

 

Bパート

夢の中で二人は対話します。

シャミ子は幼少期、とても身体が弱く、病院で治療を受けていました。角が生えた現在は元気になりましたが、退院してからも走るのは禁止されていたほど。

「おばかなのかなシャミ子は! なぜそんな大事なこと言わなかった!」

「桃だって大事なことを黙っていたじゃないですか!」

痴話喧嘩かな?

シャミ子は、桃さんに消えてほしくない気持ちと、相反するような、封印を解きたいという想いを語ります。それは家族のためでした。

 

シャミ子のお父さんは出稼ぎに行っているとのこと。が、その内容はどうも怪しい。

他にも吉田家には魔法少女の襲撃から守る結界が張られていたことから、シャミ母が何かを知っている、と桃さんは推測します。

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©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会

ミカンさんに強制覚醒される間際、桃さんはシャミ子に、お母さんと対峙すること、これから家に行くことを投げかけます。

 

対峙と退治でアンジャッシュのコントみたいになりつつ。

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©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会

桃さんに立ち向かうシャミ子でしたが、誤解は解けて、母を交えた三人で話をします。

 

魔法少女・千代田桜は、桃さんの師匠であり義理の姉。この街を守る先代の魔法少女でした。シャミ子が幼い頃、吉田家に結界付きの家を斡旋してくれた。そして今は、十年前から行方がわからない……。

幼いシャミ子の体調が良くなったのは、父と桜さんのおかげ。というのも、桜さんが一族の呪いに干渉することで、月4万円生活の呪いと引き換えにシャミ子を健康にしてあげられたそう。

魔力の減った桜さんは街を守ることが難しくなった。そこでシャミ父は桜さんの手伝いをすることに。今はこのミカン箱に封印されています。

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©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会

シャミ子と桃さん驚愕。

 

書き置きとミカン箱を残して、桜さんは姿を消してしまいました。

仮定はどうあれ桜さんがシャミ父を封印したこと、それにずっと気づけなかったことに、桃さんは暗い気持ちになります。そこからの表情は描かれず。

「私……本当にシャミ子の宿敵だったね」

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©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会

その場から去る桃さん。

 

というところで、今回はここまで。

 

次回予告

シャミ子は桃さんを追いかけます。

友達なのに、とミカンさん。

私も友達、じゃなくて宿敵、とシャミ子。

第5話と同じ、高台から街を眺める二人の背中。

次回、最終回、第12話「伝えたい想い!! まぞく新たなる一歩!!」。

 

まとめ

衝撃の事実が明らかになり、いつにない不穏な引きの回でしたね。

 

それにしてもシャミ子って可愛いですよね(何度でも)。

夢の世界でも、すぐに思いつく武器は割りばし鉄砲くらい。銃やミサイルと言われても想像力が貧困でわからない笑 やっぱりこの子は戦うのに向いていない(知ってた)。

そんなシャミ子でもすぐに具現化できたのが桃さんにあげるお弁当! 食べてもらえてよかったです。「お箸もう一膳」って一緒に食べようとする桃さんも可愛い。

 

私は正直、まぞくの宿命をすぐ受け入れていたシャミ子の行動原理にずっと引っかかっていたのですが、今回それが示されました。家族への恩返しだったんですね。

身体の弱い自分をずっと看病してくれた母と、治療費を賄うために今も出稼ぎに行っている(と思っていた)父への愛がシャミ子にはあります。

封印を解けばみんな安心できる、みんな帰って来れる、みんな仲良く生活できる――そんな温かな想いが、第1話のぼけっとした表情の下に隠されていたのです(たぶんそう思います)。

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©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会

いつもKKO(これで勝ったと思うなよ)で逃げてばかりだったシャミ子が、今回だけはお母さんを守るため、桃さんに全力で立ち向かいました。勝てないとわかっていても立ち向かう。衣装はどうあれ、優しくかっこいい主人公の鑑でした。

早く桃さんの嫁になれ。

 

本日の桃さん情報は、

  • 魔法少女はポイント制
  • 千代田桜さんは師匠であり義理の姉
  • 十年前に失踪した桜さんを探している

桜さんが立派な人であることは桃さんとシャミ母の話から伝わります。きっと桃さんはとても慕っていた。それ故に、彼女がシャミ父を封印していたこと、自分に黙ったまま姿を消していたことに、桃さんは何重もの意味でショックだったのでしょう。

ようやく心許せるようになったシャミ子への罪悪感には測り知れないものがあります。

シャミ子から桃さんへの「宿敵だ!」には、抜けてるけど明るく前向きな響きがあります。しかし、今回の桃さんの「宿敵だった」は、姉の罪をも背負い込む、暗く後ろ向きな響きです。

桜さんの行為は決して桃さんのせいではないし、きっと何か事情があったはず。シャミ子の愛が桃さんの心を救うと信じたいです。

っていうか、桃さんが一応は妹キャラ、シャミ子が一応は姉キャラなんだから、「お姉ちゃんに任せなさい!」ってシャミ子が桃さんを甘やかしたら全部解決なのでは!!

 

吉田家御用達家具のミカン箱は、なんとシャミ父(ヨシュア)が封印された箱でした!

そんな大事なものですが、母は知っていて構わずテーブル代わりに使っていますし、シャミ子は今朝に蹴飛ばしていました笑

唯一、桃さんは事情を知ってからお茶を他所に置く、という気遣いをされていました。ちょっと能天気な吉田家、何でも背負い込み過ぎてしまう桃さん、という対照的な演出でした。

 

少し気になるのは、桜さんの書き置き。

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©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会

難しい漢字を書けない? という風。

十年前の桃さん(当時5~6歳)の師匠だから、わりと若くてもおかしくはない。しかし家の斡旋を行っていたなど、聡明な印象も感じられます。

そんな彼女がこの文面を書いたというのは、物理的に書けない状態だった、記憶の退行や消失が始まっていた、などの嫌な想像が働いてしまいます。

 

桜さんの行方は未だ知れません。魔法少女は魔力が切れると消えてしまうと言いますが、彼女がそうなったとは明言されていません。

シャミ子の中には桜さんの気配が感じられる、とメタ子は言いました。

それは呪い干渉の痕跡なのか、もしくは本当に桜さんの精神や魔力がシャミ子の中に宿っているのか……。

 

来週以降、シャミ子と桃さんを巡る運命はどうなっていくのでしょう。

怖くもあり、楽しみでもあり、尊みに癒されたくもあり、

――え、次回が最終回??

 

今回のお気に入りシーン

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©伊藤いづも・芳文社/まちカドまぞく製作委員会

シャミ子、まぞくでは桃さんの心に入れない(認めてもらえない)と思って凹んでしまう。でも諦めないと奮起してお弁当を差し出すことで扉を開けてもらい、笑顔!

桃さんのことを想って一喜一憂の姿が可愛い。早く結婚して。

 

おわりに

以上となります。

長くなりましたが、最後まで読んでいただけたなら幸いです。

ありがとうございました。