明るい笑顔が持ち味の小夢ちゃん。遊びの面ではみんなをぐいぐい引っ張り、夏の海を全力で楽しみます。一方、まんが家としての在り方と、翼さんへ抱く感情については葛藤があるようです。
小夢ちゃんの水着と百合と心の揺れ動きに注目の、第5話です。
ストーリー
アバン ~ Aパート
なんと今回は海始まり、船始まりです。非日常感ありますね。空と海がまぶしい。
船にはいつもの4人が乗っています。みんなを海に誘ったのは小夢ちゃんのようです。理由は「夏だから」。小夢ちゃんの笑顔がまぶしい!
海だ! 水着だ!
モブキャラの水着姿すら可憐な本作ですが、なによりも小夢ちゃんは最高です。まぶしいボディが揺れています。新しい水着ということで、ありがとうございます。肩紐を持ち上げるところなんて堪りません。
ところが、あとの3人は水着ではありません。持って来てすらいないとのこと。なんでやねん!
聡明な小夢ちゃん、みんなを水着レンタルショップに連れて行くファインプレイ。
最初に着替えたのはかおす先生です。ロリっぽい水着がよく似合っていて可愛いです。腹巻はNG。
次は翼さん。Cカップ相当のちょうどいいバスト、引き締まったウエストとヒップ。小夢ちゃんも視聴者も釘付けにする良い身体をしています。勉強になります。
最後は琉姫さん。焦らした末にまぶしい水着姿を見せてくれます。胸こそありませんが、感謝です。大きくなったかもと翼さんが言ってくれますが、身長の話でした。
気を取り直して海です。が、やはりノリノリなのは小夢ちゃんだけ。小夢ちゃんはかおす先生に詰め寄るも、昔溺れたから怖いとまあまあガチに断られます。次は私にも詰め寄って
誰も遊ぶ気がないと知って、小夢ちゃんはどこかへ行ってしまいます。去り際の寂しそうな表情に、かおす先生も少し心配になります。
しかしそんな心配をあっけらかんと吹き飛ばすように、小夢ちゃんは初対面の女の子たちと友達になって、一緒にキャッキャウフフと遊んでいるのでした。まんが家らしからぬ明るく外交的な彼女に、琉姫さんと翼さんも感心します。さらに、なんとこのとき遊んでいる女の子たちは、
「わかば*ガール」の若葉ちゃんたち一行でした! おそらく同じ制作会社(Nexus)ときらら繋がりということで実現したコラボだと思われます。声優さんも本家です。別作品のキャラすら手籠めにする小夢ちゃん、おそろしい。
一方かおす先生は、カニに懐かれていました。動物のカリスマだけならEXランクのかおす先生、小夢ちゃんが知らない子たちと遊ぶ姿を見て、胸がちくちくと痛むようです。そして彼女の元に駆け出すのでした。
これ、すごいことだと思うんです。海が苦手、かつ人見知りで小心者のかおす先生にとって、初対面の人の多い輪に加わるには多大な精神的疲労が伴うはず。にも関わらず駆け出したということは、きっとそれだけ小夢ちゃんのことが好きなのでしょう。その笑顔を自分に向けてほしかったのでしょう。やったぜ。
かおす先生を水に慣れさせるため、小夢ちゃんが手を繋いで引っ張ってくれます。このVR水泳レッスン販売してほしい。
「やっぱりかおすちゃんと一緒にいる方が楽しいなあ」
小夢ちゃんの尊い言葉に先生は胸がドキドキ、身体に電気が走ったみたいにしびれます。これってもしかして……と思ったのも束の間、先生はしびれクラゲに刺されてしまいました。動物へのカリスマだけならEXランクの先生、クラゲにも懐かれるようです。
楽しげな雰囲気に、琉姫さんと翼さんも来てくれました。みんなで楽しくビーチバレーです。
トスで揺れる翼さんの胸、レシーブで揺れる小夢ちゃんの胸、トスで揺れる琉姫さんの……揺れない。丁寧な描写に定評のあるアニメ「こみっくがーるず」、揺れるものと揺れないものの仕分けにも厳正なようです。
くっ!
そんなこんなで、陽は傾き、楽しかった1日が終わりに近づきます。波に流される琉姫さんのスケブといやらしいイラストも、夕陽に照らされてどこかロマンチックですね。
どうして急に海に誘ったのかと聞かれ、小夢ちゃんは「夏だから」と返します。少し言い淀んでいる気もします。とは言え、夏はまだまだこれからです。彼女にはハルヒばりにみんなを引っ張ってもらいたいですね。
日にち変わって、薄暗い室内でゲームに興じるかおす先生と翼さん。意外な組み合わせですが、わりとハマってますね。
買い物に行った小夢ちゃんと琉姫さんはきらきら輝いています。翼さんのアドバイスもあって、小夢ちゃんはセーラー服風の洋服を買いました。可愛い。
「制服風の服って脱がせるときワクワクするわよね」
琉姫さん、わかります。セーラー服を脱がせたい。
おしゃれなお店でパスタを嗜む買い物組と、薄暗い部屋でカップ麺をすするゲーム組。対照的ですが、どちらも気の合うカップリングという感じで良いですね。案外かおす先生も素でいられているようです。
小夢ちゃんは恋愛経験がなく、連載には経験値が足りないと編集さんに指摘されました。そのことを琉姫さんに相談します。
足りない経験値を想像力で補って連載を手掛ける琉姫さんはまさに理想の相談相手……なのですが、自覚した本人は落ち込んでしまいました。仮に誰かと付き合えたとしても、仕事との両立が厳しく先行きは暗いようです。なら私と付き合おう
それに比べると小夢ちゃんは恋することで仕事がより充実しそうです。そして彼女の気になる相手は、翼さん。女の子同士なのに恋のようなドキドキの感情を抱いて戸惑う小夢ちゃん、いいぞ!
そんな彼女に、琉姫さんはデートを提案するのでした。
Bパート
女の子同士のデートは変じゃないよ!
琉姫さん曰く、翼さんは昔から女の子にモテモテだったそうです。とは言え厨二病の翼さんに想いがそう簡単に伝わるとは思えません。
そんな会話もつゆ知らず、ゲーム組は相変わらずゲームに興じています。対戦は翼さんの連戦連勝のようです。何せ翼さんには最高の動体視力を持つ魔眼が――
そのとき、にゃおすの襲撃によって翼さんは倒れ、先生が勝利を収めるのでした。悲鳴が可愛いです。
「魔眼があるんじゃなかったんですか?」
偶然の勝利にも関わらず、かおす先生の煽りがすごい。語尾の絶妙なアクセント。
煽られた翼さんが先生に襲い掛かり、2人のくんずほぐれつランデブー(姫子著)が始まります。騒いでいると琉姫さんが来ました。ゲームを窘める雰囲気がお母さんのようです。扉が開けられ、まぶしい、と翼さんが声を上げます。
今こそ小夢ちゃんはデートの誘いをするべきなのですが、恥ずかしくて言葉が出ません。すると、寮母さんがふらっと現れ、余ったという遊園地のチケット2枚をちらつかせるのでした。ナイスアシスト!
イラストを頼まれたと棒読みの琉姫さん、足が痛いと謎の言い訳を発するかおす先生(意外と察しが良い)が降りて、小夢ちゃんと翼さんの遊園地デートが決定するのでした。
ナガシマスパーランドに来た小夢ちゃんと翼さん。小夢ちゃんの服はAパートで買ったセーラー服ですね。ツインテも似合っています。可愛すぎか。
かおす先生と琉姫さんも尾行で付いて来ています。この2人もツインテ。最高かよ。
向かうのはジェットコースター。実は絶叫系が苦手らしい翼さんは、こっそり小夢ちゃんの裾をぎゅっと握ります。かおす先生と琉姫さんもこれにはドキッとするのですが、
「翼ちゃんの方がそう来るのね!?」
いきなり寮母さんが現れ、先生と琉姫さんを別の意味でもドキッとさせます。彼女もまた百合の観測者であったようです。
かおす先生の髪型がミルキィホームズのシャロみたい。
そんなことはさておき、コスプレ広場には翼さんの連載作品「暗黒勇者」のコスプレイヤーがいました。写真をお願いしようと声をかけるも逃げられます。
不審なレイヤ―たちの正体は、なんと担任教師の虹野美晴先生と、かおす先生の担当編集の編沢さんでした。
かおす組と合流しますが、虹野先生だけはバレる前に逃げ出しました。
小夢ちゃんには彼氏がいません。やったぜ。初恋は大切にしたい、けど自分の気持ちをはっきりさせられない。少女漫画家なのに。
複雑な乙女心をのせて、夕暮れの観覧車は回ります。
小夢ちゃんが翼さんに抱く感情は、恋なのでしょうか?
まんがを描くだけで満足だった小夢ちゃん。寮に来て、プロとして活躍する翼さんと琉姫さん、一生懸命でめげないかおす先生の姿を見て、向上心を持つようになりました。しかし現実は厳しく、恋愛経験の少なさゆえに連載には遠い。小夢ちゃんは涙を流します。
翼さんは、小夢ちゃんの頭を撫でます。
「小夢はそのままでいいんだよ。思いきり楽しんで描けるのが小夢のいいところなんだから」
優しい言葉です。変わらなきゃいけないと焦っているときほど、こうやって受け容れられることが何よりも嬉しいものです。
「ずっと待ってるから」
その言葉に、小夢ちゃんの迷いは吹っ切れたと言っても過言ではないでしょう。他に何か(悩みとか)あったかと聞かれると、満面の笑みで、
「なんにもないです!」
きっと、自分の感情が恋なのかどうかもはっきりしたということでしょう。
観覧車を降りると、尾行していた面々が姿を現して合流します。キマシ成分をまだ周辺に漂わせつつ、みんなでがんばろう、と心を一つにします。
ところが、かおす先生は隅っこでこそこそしています。そんな先生に、編沢さんは「お友達のプロ意識をもっと見習ってください!」と一喝します。1話ぶりに編沢さんが締めてくれました。
エンディング後に、初のCパートです。
お化け屋敷に、1人の女性が佇んでいます。白いワンピース、顔を隠すほどの長い黒髪。風に掻き消えるようなか細い声を上げて、泣いています。幽霊!?
次回予告
次回予告です。
2×2の四コマ漫画。ひざこぞう推しです。幽霊みたいな女性の登場、虹野先生の土下座(?)など、興味を誘うシーンの目白押しです。
まとめ
素敵な小夢ちゃん回でした! いつも陽気な彼女の、恋とまんがに向き合う真剣な表情が見られました。
こみっくがーるずでは、1話ごとに一貫したテーマやアイテムがあります。Aパートの海とBパートの遊園地は独立しているように見えて、小夢ちゃんを中心とした日常という点で共通しています。つまり最初から小夢ちゃん回だったわけですね。
まぶしい連呼や夕陽など、わかりやすい共通項も散りばめられてありました。
あとはキャラの意外な一面もそうですね。友達を取り戻そうとするかおす先生、絶叫マシンが苦手な翼さん、レイヤーの虹野先生と編沢さん。寮母さんが実は本作のキーキャラクターなのかもしれません。
カップリングも大事な要素です。
本作ではメインキャラ4人をどの組み合わせにしても成立するということが今回示されました。かおす先生と翼さんの、ダウナーっぽいような子供っぽいような雰囲気は結構ツボでした。また見たいですね。カップリングに制限のない作品は名作の証です。
おわりに
以上となります。
長くなりましたが、最後まで読んでいただけたなら幸いです。
ありがとうございました。
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