さて、今週の恋する小惑星は?
- 星空の下で語らう夢。小惑星を見つけたら?
- 最後のチャンス、小惑星は見つかるのか!?
- 地学部への凱旋。大集合の天体観測、それから……
そんな最終回、第12話「つながる宇宙」。
ストーリー
アバン ~ Aパート
きら星チャレンジ2日目。新天体の観測ができる日は、今日が最後。
天気は快晴! 地学部のてるてるぼうずのおかげです。感謝。
「あおの星、見つけよう!」
朝と昼は勉強会です。合間は畳で休みます。
ともりんの足裏いいなあとか、みらあおの膝枕尊いとか、さておき。
小惑星は惑星と違って、熱進化していないものが多い。つまりはその岩石を調べることで、太陽系の歴史を辿れるとのこと。
まるで天文班と地質班の共同作業。レジェンド先輩を描いたみらのお絵かきが可愛い。
20秒後にちくわぶになる部活。
そして、夜。観測が始まる少し前、4人は屋上に出て星を見ることにしました。
満天の星空の下、語らったり、流れ星に願いを託したり。
みらとあおは、小惑星を見つけた後の目標について聞かれます。みら、今はまだわからないと答え、
「小惑星を発見して『あお』って名前をつける。もしその夢が叶ったら、また新しい夢が浮かんでくるのかも」
ともりんとマッキーも、2人の夢のため、まずは今日頑張ろうと心を共にしてくれます。
観測が始まるも、中々新天体らしきものは見つかりません。天気は良いため、あとは根性と運。
すると、あおが撮影データから移動している影を発見します。小さく不鮮明なために画像検出されなかったのです。
みらの肩を掴むあおの手に力がこもります。
撮影のチャンスはあと1回。ともりんとマッキーの後押しあり、もう一度同じ領域を撮影して、あおの発見した影を追うことにします。果たして――
Bパート
撮影データのチェック、最後のクリックを4人で一緒に。
解析の結果、残念ながら、発見した影は既知天体とのことでした。
「でも、ちゃんと届くってわかった。私たちの手が、本物の小惑星に届くんだ」
しっかり学びを得るみらとあおでした。
あとの時間は、最終日の成果発表の準備をします。
狙った成果を出せなくても、これから研究する人たちのために資料を残すことは大事。ということで、徹夜で取りかかるのでした。
みんなで作成したスライドで成果発表です。壇上のみらは言います。清々しい表情。
「この経験は無駄にならないと思います」
「今回の結果を活かして、いつかきっと、新天体を見つけたいと思います」
これにてきらチャレ終了。光学班の4人は、別れを記念写真で締めます。
写真の場所は、遠藤先生のイチ押しスポット。
夕暮れの海と空に、見事なきららジャンプでした!
後日。地元に帰って来たみらとあおは、報告のため地学部部室へ。
現部員のイノ先輩・ナナちゃん・チカちゃんだけでなく、新聞部のイブちゃん先輩と宇佐美さん、レジェンドの桜先輩とモンロー先輩が出迎えてくれます。そしてあとからすずちゃんとめぐちゃんも。大集合です!
あおが頭を下げて言ったのは、石垣島へ行くのに協力してもらった感謝の言葉。
「行ってほしかったんです。2人に」と返すイノ先輩が天使!
きらチャレの写真を眺めながら思い出を語ったり、ともりんとマッキーとメッセージのやりとりをしたり。
それから、屋上に行って天体観測をします。お馴染みのVixen望遠鏡です。
よく笑顔を見せるようになったナナちゃん、天文に興味を持ち始めたチカちゃん。
人の出会いによって広がる世界を、みらとあおは実感します。そして、数々の思い出を振り返ります。やめろ……涙腺に効く……。
――みんな、その人の世界を持っている。繋がって、可能性が広がる。それは大きくて、未知数で、宇宙みたい。
EDカットと同じ光景の中、みらとあおは手を繋ぎます。
「見つけよう」
「叶えよう」
「私たちの、約束を」
まとめ
素晴らしい人たちとの出会いと広がる世界、夢に向かって諦めないみらとあおのかっこいい姿が描かれた感動の最終回でした!
きらチャレの二泊三日、個人的には冒頭の居室に漂う青少年館の青少年感が好きです笑 みらたちはしっかりしてるけど、まだまだ夢に歩み始めたばかりの若者なんですよね。素朴な環境から未来を切り拓いていくような、幼い故の可能性が感じられました。
帰って来てから部室に大集合の展開はエモすぎてずるい! きらチャレの学びと合わせて、人の出会いは大事なのだということをしみじみと振り返られます。あと、やっぱり桜先輩可愛すぎる。
ラストはみらとあおが改めて夢を言葉にしました。これからも2人の歩みは終わらないということで、早く2期をお願いいたします。
本作のテーマ、人の出会いと広がる世界
個人の趣味嗜好や価値観は多種多様であり、それはまるで世界。人と人が繋がることで、宇宙になる。みら、中々にポエミック。
恋アスでは、様々な対照的な嗜好・価値観・立場が描かれてきました。
- 天文と地質、地理、気象
- 過去と未来
- 夢や目標の有無
- 気持ちを伝えることと、感じ取ること
- 探求する学問と、役に立つための学問
……etc.
書き出したらキリがないほどに。みらが宇宙と例えたことも納得の無限の広がり。
応援してくれる人や、一緒に頑張ってくれる人、新しい価値観を授けてくれる人もいて、素敵な巡り合いの数々でしたね。
私は第8話にて、広い世界には光と影があると考えました。
けれど、地学部活動やきらチャレ参加を経たみらとあおなら、これから何があっても夢に向かうことを諦めないだろうと信じています。
ともりんとマッキーとの出会い
素敵な巡り合いのひとつが、この2人。
先生たちのように、何年経ってもみらとあおと仲良しであってほしいです。
新天体の観測のとき、みらとあおに負けないくらい真剣に方針や手順を検討してくれる姿に、素晴らしい人となりが表れていました。
特にともりんの「2人の夢が叶ったら私たちも気持ちいいし」は名言。
木星の導入から見える、成長の証
みらあおの成長と言えば、困難があっても諦めないことや、失敗しても落ち込まずに糧とすることなど様々にあるかと思います。
最も具体的に成長の証が表れていると私が感じたのは、木星の導入。
第2話ではモンロー先輩にやってもらっていた導入を、ここではみらがてきぱきとやってのけます。地学部の副部長らしくなった、頼もしい姿のみらでした。
話が少し脇道に逸れますが、
きらチャレが終わった後、あおが研究員の方々に「もっと勉強したくなりました」と感謝の意を述べるところが好きです。
勉強になった、で終わりではない、未来を見据える姿があります。
今回のお気に入りシーン
背中からも正面からも、やっぱりこのきららジャンプのシーンは最高です!
全体評価
この作品全体への個人的な評価は、A評価とさせていただきます。
キラキラを探すみらたち自身の姿がまさにキラキラと輝いていて、繋がる人間関係の環がまさに満天の星空のようにエモい作品でした!
繰り返しになりますが、出会いや夢の大切さを学びました。新しい物事を始めたくなる活力を貰えます。私も探したくなりました、キラキラを。
欲を言えば、進級~きらチャレ参加までもう1話入って、新生・地学部の活動をもっと見たかったです。応援してくれるナナチカへの共感度合いがより増すと思いました。
また、ガチ地学な知識を最終2話だけでなく序盤からもっと散りばめて、視聴者に「わからないけどついて行きたい」と思わせるように仕向けてもよかったのではと思いました。
とは言え、絵も音楽も非常に繊細かつ綺麗で、いつでも見返したくなる作品です。
キャラクターも可愛く良い子たちばかりで、とても優しい世界でした。
特にツンデレ桜先輩と無双すずちゃんが大好きです!
声優さん、アニメスタッフさん、Quro先生、
素晴らしい作品をありがとうございました!!
おわりに
以上となります。
長くなりましたが、最後まで読んでいただけたなら幸いです。
ありがとうございました。