季節は変わって、夏。夏と言えば夏合宿!
地学部の行き先は、夢に近づける場所。
アニメでは珍しい、数々の真面目な地学系施設が聖地になります。
そんな第4話「わくわく! 夏合宿!」。
ストーリー
アバン ~ Aパート
地学部一行は夏合宿に向かいます。
行き先は、つくばの地質標本館とJAXA!! 渋いチョイスです。
すずちゃんの分まで楽しんできますよ。
まずは、地質標本館。数多くの鉱物や化石が展示されています。
石を見てテンションの上がる桜先輩と、それを見てテンションを上げるイノ先輩。
そっとしておきましょう。
憧れの先輩、お金、食べ物……石から連想されるものは人それぞれです。
それから、館内をしばらく巡ります。
ツインテール桜先輩可愛いなあとか、モンロー先輩は色気あるなあとか、二人の足をくっつけて写真を撮るみらあおが微笑ましいなあとか。
さて、実はみら、2話の河原の歓迎会のときに化石らしき石を発見していました。
キメ顔な桜先輩の教えに導かれ、職員さんに石の鑑定をしてもらいます。
結果は化石ではない(忍石、偽化石)ということでしたが、魚のウロコや骨針がわずかに混ざっていました。はい、実質、化石です!
丁寧な鑑定をするばかりでなく、発見位置周辺の地質図をくれる職員のおじさん。しかもネットでの閲覧方法まで教えてくれました。
至れり尽くせり。地質標本館、良いところ。
一行、特に地質班は大満足で帰途に着きます。
はしゃぎすぎた地質班、無防備なこの寝顔。可愛すぎる!
宿泊先は、遠藤先生の祖父母の家です。
農協JAの帽子をJAXAに書き換えた癖のある宇宙好きのおじいさんに出迎えられて、夏合宿の一日目は終了。
Bパート
二日目は、宇宙センターJAXAです。
みらあお、小惑星情報の提供を通行人に呼びかける気合の入れよう。
入り口前には本物のロケットが展示されています。
触りたい! と、モンロー先輩も加わってきららなジャンプ! しかし、届きません。
見学ツアーに参加します。
泣ける(?)ビデオを見たり、宇宙飛行士養成棟を案内されたり。
モンロー先輩、いつになく真剣な表情で、メモを取りながら回ります。その理由は……?
桜先輩曰く、モンロー先輩にとっての憧れの場所とのこと。気を利かせて代わりに質問するなど、ナイスアシストが光ります。
みらあおも負けじと、展示館で、夢に近づくための情報収集にあたります。
桜先輩のアシストもありましたが、残念ながらここのセンターは宇宙開発の解説を行っているところで、新天体の発見の専門家はいないとのこと。
成果はあまりありませんでしたが、ポジティブなみらは、拠点を順に巡っていけばいつか専門家に会えることがわかった! と学びを得ます。さすみら!
帰り際、モンロー先輩はラストチャンスのジャンプでロケットに手を伸ばします。しかし、やはり届きません。
「宇宙が遠くて……!」
遠藤先生の祖父母の家に帰ると、BBQを用意して待っていてくれました。BBQが好きな家系なのでしょうか笑
食後は、望遠鏡で満月を観測します。
おなじみのVixenですが、おじいさん所有の望遠鏡は地球の自転に合わせて動かせる赤道儀とのこと。ハンドルひとつで動かせて便利。
満月のときは太陽の光が真正面から当たっているので、クレーターの凹凸が見えにくい――と、モンロー先輩。
クレーターが多い明るい部分は斜長岩、暗い部分は玄武岩でできている――と、桜先輩。
天文と地質の両方の観点から、月が語られます。
ちゃんと勉強しているツンデレ桜先輩が可愛い。
遠藤先生とおばあちゃんが持って来てくれたのは、夏らしい切ったスイカと、高校生向け新天体発見プログラム「きら星チャレンジ」のチラシ……!
夏休みに石垣島の天文台でやっているプログラム。対象者は全国の高校生。提出課題で7名を選抜。なんと先生も昔参加していたらしく、
「なんでそんなすごい情報、秘密にしてたんですかー!」
先生、寝ていたため、みらあおの夢を知らなかったそう。有能なのか無能なのかわからない先生です笑
まだまだ夢は遠いけど、知ったことで一歩二歩進むことができた。大ジャンプかもしれない。と、みらあおは語り合います。
いいにおいしそうな寝室で、地学部の5人は夢を語らいます。
モンロー先輩の夢は、宇宙飛行士になること。
桜先輩は、夢を恥ずかしがるな、と激励します。
「具体的な目標が見つかってない私からすれば、あんたたちはそれだけでもすごいのよ」
夢を遠慮しない、という言葉に、イノ先輩が反応します。先輩の見つけた夢と、明日行きたい場所とは――
それは地図作りの拠点、国土地理院、地図と測量の科学館。
イノ先輩の笑顔が輝きます。
遠藤先生は高校生の頃に来たことがあるようで、今は無きパラボラアンテナに寂しい気持ちを抱きます。
けれど、パラボラアンテナの顔出し看板を見つけたみらの純真無垢な笑顔に、しみじみを通り越して元気が出ます。
こんな集合写真も撮っちゃいます。
新しく見えたみんなの一面。広がったみんなの世界。
宇宙飛行士スマホスタンドで、みらは合宿の思い出の写真を見返します。
そして、化石を夜空の月にかざします。
「小惑星を見つけたいなんて、漠然とした目標だったけど、河原で見つけた小さい化石みたいな星が、きっとあるはず。この宇宙のどこかに」
みらの歌う特別ED「あの星の向こうに」が、思い出写真のスライドショーと共に流れます。
というところで、今回はここまで。
次回、第5話「それぞれの夏休み」。
まとめ
4話にしていちばんの盛り上がりを見せた回だったと思います!
知ることだって大きなジャンプ。夢に遠慮しない。
みらあお&先輩方&先生の夢と背景が30分にぎゅっと詰め込まれて、かつとても丁寧に描かれていました。まさしく、世界はとても広いのだと感じられました。
また、思った以上に部活モノしていて、驚きでもありました(良い意味で)!
それぞれの夢、憧れ
夏合宿だ! 旅行だ! ……と、無闇にはしゃがないのが恋アスのすごいところ。
地学系女子(ジオジョ)のみらたちは、貴重な機会を存分に活かして、学びに励みます。
広い世界に触れて、自分たちの世界(価値観)を広げていく。
夢や憧れに向かって真摯に取り組む姿が素敵です。これも「好き」の為せる業なのだなと思います。
みらも言っていたように、先輩たちの新たな一面が見られました。
月のバニーガール姿がよく似合うモンロー先輩は、宇宙飛行士になることが夢。
石が大好きな桜先輩は、まだ目標を見つけられず、けれどみんなを応援できる人。
イノ先輩は、3話で「部活に迷惑をかけられない」と言っていた遠慮を打ち破って、地図が好きだと声高に宣言することができました。
そして、実はジオジョだった遠藤先生――
元・地学系女子
遠藤先生、かつては天体発見プログラムに参加するほどの星好き少女だったよう。
大人になった現在は、学生みたいに無邪気ではいられないという弱さと、生徒たちのキラキラ探しを支えてあげたいという優しさを、持ち合わせているように見えます。
だからこそ、パラボラアンテナのシーンのように、過ぎ去った思い出を新しい“今”で彩るみらたちに元気を貰っているのではないでしょうか。
これから、高校生組とは違った、先生なりのキラキラが見つかるといいですね。
ちなみに、ここの二人の寝姿がそっくりです。癒し。
成長するあお
道行く通行人に小惑星の情報提供を呼び掛けたり、職員さんにひとりで質問したり。
引っ込み思案だったのに、しっかり成長していますね泣
みんなとの関わりで、彼女なりに世界が広がっているのだと思います。
応援したいですね。
あと、短いスカートでロケットに向かってジャンプしたり、みらと両手の指を絡ませたり。
いいぞもっとやれ!
聖地巡礼
- 地質標本館
- JAXA
- 国土地理院、地図と測量の科学館
舞台は、茨城県つくば市。
館内をじっくりと巡って活き活きと学ぶみらたちの姿や、インスタ映えする構図に、聖地巡礼欲を掻き立てられます。
背景が丁寧で、ぜひ実際の光景と見比べたいですね。
恐竜の化石とかロケットとかパラボラアンテナの顔出し看板とかも見てみたい。
ただし、他の見学者や施設に迷惑をかけないように注意です。
地学トリビア
- 日本各地で採れる珍しい石は県の石に認定されている。
- 生物の死骸が泥の重みに押されたり鉱物が染みこんだりして化石になる。
- 宇宙飛行士に必要なものは、健康であること、英語が堪能であること、協調性があること。
……etc.
施設で学び、天体観測に興じ。
地学要素たくさんの回でした。
今回のお気に入りシーン
写真を眺めるみらの微笑み。
夕焼けと夜空の混じり合うような瞳が綺麗、と改めて感じられます。
本当にとても良い夏合宿でした!
おわりに
以上となります。
長くなりましたが、最後まで読んでいただけたなら幸いです。
ありがとうございました。